新たな視点・枠組みでチャレンジを!
中山間地域をはじめとして「地方」の再活性化、持続可能性の向上が叫ばれて久しい今日、人口減少の急激且つ巨大なうねりは、「地方」の存続そのものを脅かす状況にあります。
この問題に対し、長野県の南端に広がる飯田下伊那(南信州)地域では、基礎自治体である各市町村個々の取り組みを踏まえつつも、地域住民が市町村の枠を越えて日常生活圏を共有する地域特性に立脚し、市町村の共同体(組合)である「広域連合(南信州広域連合、といいます)」を組織して、地域が一体となった地域づくりに取り組んでいます。
同広域連合では、平成28年度から新たに構成市町村の職員による「地域づくりプロジェクト」を始めましたが、この取り組みの中で、助言者として参画していただいた都市企業の方々から、
・「地方」の厳しい状況は、果たして「地方だけの問題」か
・「相手目線」で課題解決に取組む必要性
の2点を示唆いただく中で、地方と都市、相互の特性や役割を検証し、互恵関係に基づく事業を企画・立案して、地域における実践が始まりました。
当法人は、当初からこれらの取り組みに関わっていた者を中心に、事業の持続性や実効性を高め、成果を地域と都市に着実に還元する一翼を担いたいとの思いから生まれたもので、会員も当地域住民と都市住民とによって構成され、法人名もその思いを反映しています。
漸く歩き始めたところであり、組織としても様々な課題が山積していますが、行政(南信州広域連合や構成市町村等)と地域内外の多様な主体を結びながら、目的達成のため、共に歩んで参る所存です。
平成30年6月吉日